ぶれない志、革命の歯科医療
NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」放送によせて
当診療所を開業して35年間、私は「生涯を通じて自分の歯で食べる歯科医療」を提供するため、常にアップデートされた歯科医療の知識、技術をベースに、多くの困難を乗り越えながら臨床に取り組んで参りました。その困難のほとんどの部分は、治療を中心とした日本の医療文化や制度との戦いだったとも言えます。
そんな折、2013年11月にNHKより本番組の取材依頼を頂きました。「国民の皆さんにこの番組を通じて歯科医療の本来あるべき姿を知って頂きたい」という想いで取材を快諾し、2014年3月から8月いっぱいまで長期にわたる取材を受け、10月27日に番組放送となりました。放送に至るまで私もどういった内容になるのか聞かされておらず、緊張感を持って番組を拝見しました。
番組では、50分という限られた時間の中で、視聴者に私が歯科医師としての哲学を伝えるため、膨大な取材テープから本番組ディレクターが1つ1つのシーンに意味を込め制作されていますので、ぜひ複数回ご覧になっていただければ幸いです。
放送後、全国より多くの反響をいただいています。インターネット上では「熊谷崇」というキーワードが2日で3万件を超えて検索をされ、日吉歯科診療所へも通常業務が困難になるほどの問い合わせをいただき、私も驚くと同時に、やはり多くの国民が残念ながら従来型の歯科医療に満足していないのではないかと、あらためて思いを深めています。
私がこれまで続けてきた歯科医療改革への提言の一部が、今回の放送を通じて皆様へお伝えできたわけですが、その受け取り方や理解の仕方はそれぞれ異なるかと思います。番組をご覧になった多くの方々の感想文を掲載致しますので番組視聴とあわせてご一読下さい。
本番組放送にあたり多くの方々に多大なご協力を頂きました事を感謝いたします。特に日吉歯科診療所に長年通院していただき、私どもの実践する医療の価値を本当に理解し、支えてくださっている多くの患者さんに心より御礼申し上げます。
熊谷崇のプロフェッショナル
あえて困難な道を選択し、先入観や既成概念にとらわれず、
情熱をかたむけて創意工夫し、
ぶれずに目的を達成しようと努力する人
日吉歯科診療所
熊谷 崇